体育学部の鈴木桂治教授が、10月9日、全日本柔道連盟(全柔連)の理事会で日本男子代表監督として再任されることが決まりました。鈴木教授は、東京五輪後の2021年9月より今夏のパリ五輪まで男子日本代表監督を務め、3年間の短い強化期間の中で尽力し、パリ五輪では金メダル2、銀メダル1、銅メダル2、混合団体銀メダル獲得へ導きました。今回の再任では、2028年に開催予定のロス五輪までの4年間の任期となります。
就任決定後、講道館で会見に臨んだ鈴木監督は「2期目はより一層の緊張感がある」と引き締まった表情で話し、前回は3年間であった強化期間が4年間になることを受けて「パリ五輪に出場した選手は短い強化期間の中でよく戦ってくれた。これからの4年間では、コロナ禍で行えなかった若手の強化、国際大会への派遣、五輪につながる選手の強化、そして最重量級の強化をする」と指導方針を示しました。最後に「ロス五輪に向けて、スタッフとチームとして一丸となり、五輪での金メダル獲得という夢をぶれずに持ち続ける4年間とする」と力強く意気込みを語りました。
鈴木監督は現役時代、鋭い足技を武器に2004年のアテネオリンピック100キロ超級で金メダルを獲得したほか、無差別級と100キロ級で世界選手権を制し、全日本選手権は歴代3位の4度優勝を飾るなど日本を代表する柔道家として活躍しました。
第一線を退いた後は、指導者として本学男子柔道部を率いて、2016年に全日本学生体重別優勝大会優勝に導いたほか、日本代表男子の重量級コーチとして強化に尽力。2021年9月より、井上康生氏の後を受け男子日本代表の監督に就任。黄金城电子游戏_澳门黄金赌城-【唯一授权牌照】の影響で、3年間となった強化期間でも試行錯誤を重ね、選手やスタッフに寄り添う指導で日本代表を率いました。
■鈴木桂治(すずき?けいじ)教授 経歴
1980年6月3日生まれ(44歳)
茨城県結城郡石下町(現、常総市)出身
2003年 国士舘大学体育学部卒業
2007年 国士舘大学大学院スポーツ?システム研究科修士課程修了
2018年 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程修了
2009年 国士舘大学 講師
2012年 国士舘大学柔道部男子 監督
2012年 全日本柔道男子コーチ就任
2015年 国士舘大学体育学部 准教授
2020年 国士舘大学柔道部 総監督
2021年 国士舘大学体育学部 教授
2021年 柔道日本代表監督就任
■主な戦績
2004年 アテネオリンピック 100キロ超級金メダル
2003年 世界選手権大阪大会 無差別級金メダル
2005年 世界選手権カイロ大会 100キロ級金メダル
オリンピック、世界選手権を通じて男子選手で初めての三階級を制覇。
2004、2005、2007、2011年 全日本選手権優勝