本学柔道部総監督で体育学部の鈴木桂治教授が、9月28日、全日本柔道連盟(全柔連)の理事会で日本男子代表監督として選出され、就任することが決まりました。
就任決定後、講道館で会見に臨んだ鈴木新監督は、好成績を収めた東京五輪までの強化体制を踏襲する方針を示した上で、「選手の内面的な強化は重視していく。世界で戦うだけではなく、金メダルを取ることができる選手を強化していきたい」と述べ、パリ五輪に向けて「3年という短い時間の中で、これまで培ってきたものをさらに深掘りしていく。日本柔道を継承する気持ちを変えずに、3年間しっかりとパリに向けて務めさせていただきたい」と力を込めて語りました。
鈴木新監督は現役時代、鋭い足技を武器に2004年のアテネオリンピック100キロ超級で金メダルを獲得したほか、無差別級と100キロ級で世界選手権を制し、全日本選手権は歴代3位の4度優勝を飾るなど日本を代表する柔道家として活躍しました。
第一線を退いた後は、指導者として本学男子柔道部を率いて、2016年に全日本学生体重別優勝大会優勝に導いたほか、日本代表男子の重量級コーチとして強化に尽力。東京五輪では、100キロ級でウルフ?アロン選手を金メダルに導きました。
■鈴木桂治(すずき?けいじ)教授 経歴
1980年6月3日生まれ(41歳)
茨城県結城郡石下町(現、常総市)出身
2003年 国士舘大学体育学部卒業
2007年 国士舘大学大学院スポーツ?システム研究科修士課程修了
2018年 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程修了
2009年 国士舘大学 講師
2012年 国士舘大学柔道部男子 監督
2012年 全日本柔道男子コーチ就任
2015年 国士舘大学体育学部 准教授
2020年 国士舘大学柔道部 総監督
2021年 国士舘大学体育学部 教授
■主な戦績
2004年 アテネオリンピック 100キロ超級金メダル
2003年 世界選手権大阪大会 無差別級金メダル
2005年 世界選手権カイロ大会 100キロ級金メダル
オリンピック、世界選手権を通じて男子選手で初めての三階級を制覇。
2004、2005、2007、2011年 全日本選手権優勝