10月14日、第72回全日本学生剣道優勝大会が大阪府?Asueアリーナ大阪で行われ、男子が12年ぶり、通算15回目の優勝を果たしました。
本大会は、学生剣道の団体日本一を決める大会で、本学は第60回大会(平成24年)以降、優勝から遠ざかっていました。迎えた今年は、4年生が2人、3年生が3人、2年生が4人と2年生が約半分を占める若いチームでのエントリーとなりましたが、王座奪還を狙いエントリーメンバーのみならず全部員一丸となり稽古に励んできました。
試合当日、本学は準決勝まで危なげなく勝ち進むと、準決勝では同大会最多の優勝回数を誇る強豪?中央大との因縁の対決が実現しました。その大一番を3-1で勝利し、勢いに乗ると、迎えた鹿屋体育大との決勝では、久保優樹監督(体育学部准教授)が「勢いがある」と評価する先鋒の久保冬晟選手(体育2年)が準決勝に続いてのメンを決め1本勝ち。次鋒の児玉一輝選手(体育2年)も2本勝ちを決めて勝利し、2年生コンビがチームに勢いをつけました。その後、中堅戦で敗れたものの、三将から大将までを務めた上級生が「国士舘の剣道」である堂々とした攻めの姿勢を最後まで貫いて引き分けに持ち込み、そのまま2-1で見事優勝を決めました。
優勝を受けて、久保監督は「4年生が少なく若いチームであったが、よくまとまっていた。歴代のOBや指導者を含めたチーム国士舘でつかみとった悲願の優勝である」と喜びを口にしました。主将の池田千浩選手(体育4年)は「国士舘の剣道に魅了され、中学校から大学までの10年間国士舘で稽古に励んできた。先生方や仲間に支えられての優勝であり、心から感謝している」と勝利の喜びをかみしめました。
詳細な結果や関係者のコメントは以下の通りです。
結果
大会名:第72回全日本学生剣道優勝大会
日時:10月14日(月?祝)
場所:大阪府?Asueアリーナ大阪
◆男子1回戦
対戦相手:京都産業大学
結果:5-1(勝ち)
◆男子2回戦
対戦相手:松山大学
結果:5-0(勝ち)
◆男子3回戦
対戦相手:立命館大学
結果:4-1(勝ち)
◆準々決勝
対戦相手:駒澤大学
結果:3-1(勝ち)
◆準決勝
対戦相手:中央大学
結果:3-1(勝ち)
◆決勝
対戦相手:鹿屋体育大学
結果:2-1(勝ち)
最終結果
優勝:国士舘大学
準優勝:鹿屋体育大学
3位:日本体育大学、中央大学
右田 重昭 部長(体育学部教授)のコメント
国士舘が求める「強い」剣道を探求し、OBの悲願である優勝ができてホッとしている。この12年間でも、幾度となくチャンスがあったが、逃していた悔しさがあった。今後も「国士舘の堂々とした強い剣道」を探求し、学生が主体的に考えて成長できるチームをつくりあげていき、チャレンジする気持ちを忘れることなく優勝回数を重ねていきたい。
久保監督のコメント
監督として、伝統ある強い国士舘の復活を何より求めていた。今回の優勝で、ようやくそれを果たすことができてうれしい。今回の優勝は、歴代の多くのOBや指導者、学生がチーム国士舘として一体となり掴んだ日本一であり、心より感謝している。今年のチームは、学年の垣根を超えてよい雰囲気で稽古に取り組んでおり、本大会ではその結果がうまくでた。来年は、今大会に出場したメンバーが多く残ることになるが、慢心することなく連覇を目指して稽古に取り組んでいく。
池田主将のコメント
国士舘の剣道に憧れて、中学校、高等学校、大学と10年間稽古に励んできた。その憧れていた剣道を貫き、このチームで優勝できてとてもうれしい。試合中には緊張もしたが、久保監督の「今までやってきたことを信じろ」という言葉に勇気をもらい臨むことができた。この一年間は主将として、誰よりも稽古に対する姿勢はもちろん、稽古に対する準備にこだわって取り組んできた。自分の姿をみた後輩たちが来年も優勝し、最多優勝回数の更新をしてくれることを期待している。