公益財団法人「東洋文庫」と六義園でゼミの学外研修を実施しました

史学地理学科 教授 小川 快之

10月10日に考古?日本史学コースの中国近世史ゼミ(小川快之ゼミ)3?4年合同の学外研修「東洋文庫で清朝の歴史と文化に触れるワークショップ」を行いました。

世界的に知られる東洋学専門の図書館兼研究所である東洋文庫で、一般には非公開の書庫とミュージアムで開催中の「創立100周年記念?知の大冒険―東洋文庫 名品の煌めき―」展の見学をしました。

書庫では東洋文庫研究員でもある小川教授の案内で、貴重な収蔵物(清代苗族〔ミャオ族〕の風俗図である『苗冊』、清朝皇帝の離宮円明園の西洋建築を描いた銅版画、清代北京の看板を描いた『幌子図』など)を閲覧しました。解説つきワークブックも作成して見学の際に活用しました。最後には、ゼミ生同士で観察結果について意見を交換するグループワークを行いました。また、近隣にある六義園の見学もしました。

参加した学生からは「実際に昔の遺物を見るのは貴重な経験で役に立ちました」「名前だけ聞いたことがあって実物を見たことがないものもあったので見た時は感動しました」「最後に感想や気になった部分をグループで話し合った時に他の人が自分と違う見方をしていたり、気にしていなかった部分に着目していたので聞いていて興味深かったです」といった感想が聞かれ、ゼミ生が中国の近世や東洋全般の歴史や文化に対する興味を高めるよい機会になったことが窺えました。

六義園にて
東洋文庫前にて
グループワークをするゼミ生
東洋文庫ミュージアムで展示物を見るゼミ生
東洋文庫ミュージアムのモリソン書庫を見学するゼミ生