学外研修(国立歴史民俗博物館?DIC川村記念美術館 3年生)を行いました

史学地理学科 教授 仁藤 智子

考古?日本史学コースでは、2年次に卒論のテーマ探しやゼミ選択のきっかけになるよう、全員を連れて国立歴史民俗博物館にて研修を行っています。

今回、日本古代史ゼミ(仁藤智子ゼミ?3年生)では、「もう一度行きたい」「じっくり先生の解説を聞きながら、古代の展示を見たい」をいう要望が出され、再度国立歴史民俗博物館での研修を企画しました。1時間半ほどかけてじっくりと古代の展示を見ました。「模型と先生の解説が相まって正倉院の構造についてよく理解できました」「なぜ縄文は犬で、弥生は猫なのか、時代ごとの生活の状態や犬や猫に求められた役割の違いが面白いと感じた」「古代の祭祀の特徴は発掘された場所や出土したものによって地域の盛衰を考察することができ文化や経済なども絡めて色々考えられそうで興味深かった(学生の感想の一部)」

その後、連絡バス等で来年1月休館が決定しているDIC川村記念美術館に移動しました。佐倉郊外にある広大な庭園を有する美術館は、ピカソ?モネ?ルノアール?レンブラント?ステラなど西洋美術の逸品を所有しています。学生は、午前中は日本を、午後は欧米の文化を比較することでいろいろと学ぶことがあったようです。「遠目から見ると写真に見え、近くでよく見ると絵とわかるようなリアルな作品でした。ほぼ灰色の一色であるにも関わらず、どこか懐かしさを感じるような絵だったので印象に残りました(学生の感想の一部)」

古今東西を問わず、歴史やその産物に目を向ける姿勢を、この研修で習得できたのではないでしょうか。