「授業の現場から」とは
本企画は、各学部のゼミ?研究室に所属する学生に執筆をお願いし、ゼミ?研究室の特徴や学習内容、日々学び実践していることなどを紹介しています。
田邉恵ゼミ 執筆者:朱 中玉さん(総合知的財産法学研究科修士課程2年)
総合知的財産法学研究科の田邉恵ゼミでは、弁理士としての実務経験を持つ田邉教授の指導の下、ゼミ生の多くが弁理士資格を目指しています。ゼミでは、特許法?商標法?意匠法?不正競争防止法?著作権法を中心とする知的財産法を学んでいます。国際的な知的財産問題の研究も盛んで、研究科には留学生が多く活発な交流が特徴です。
入学後、春期は知的財産法を深く学び修士論文テーマを決め、秋期は修士論文の目次を決めるなど内容を詰めて研究科で発表を行います。授業では田邉先生から判例、学説などを教わり自己研さんに励んでいます。
1年次の春期に知財実務と職業倫理の授業があり、基本的な知識と倫理を習得した上で、2年次春期に私は特許事務所でのエクスターンシップに参加し、弁理士の商標登録の手続の手伝いをしました。この経験を通じて、理論と実践のギャップを埋めるスキルや、クライアントとのコミュニケーション、具体的なケーススタディを通じた法律の実務への適用方法を学ぶことができました。
同研究科では、毎年夏休みに合宿を行っています。大学院生だけでなく学部生も多く参加しており、知的財産法の研究や議論はもちろんのこと、知的財産管理技能検定試験と弁理士試験対策も行っています。教授や仲間とリラックスして交流することができ、知的財産法を学んでいる間に仲間との絆が深まったと感じました。
ゼミでは、学問的な探求だけでなく、実務とのつながりや国際的な視野も広がる貴重な経験が得られています。
<国士舘大学新聞 2024年7月27日発行号に掲載>