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2024年09月17日

「防災リーダー養成論実習」を世田谷?多摩南野キャンパスで実施しました

世田谷キャンパスで8月21日から30日、多摩南野キャンパスで9月2日から7日にかけて「防災リーダー養成論実習」を実施しました。


この授業は、災害発生前から発生後にかけて幅広く対応できるよう防災に関する知識と技術を習得し、防災リーダーとして活動できる人材を育てることを目的としており、防災リーダー副専攻の必修科目にも位置付けられています。
実習は、本学防災?救急救助総合研究所が担当し、毎年変化する時勢やニーズに即した要素を取り入れながらプログラムの改良を重ね、実際の災害現場等で動けることを前提とした実践的な内容となっています。

 

今年は、7学部から606人の学生が参加し、8つのグループに分かれて実習が行われました。

まず、座学実習では過去に起きた震災事例をもとに防災知識を学んだほか、各自が自分の居住地域の防災対策を見直して避難計画を立てる「マイ?タイムライン」で防災への裾野を広げました。その後、避難所運営ゲーム「HUG」やボランティアセンターを立ち上げるシミュレーションを行い、他の人との連携の重要性など、より現場で必要な資質についてイメージを膨らませました。実習には、世田谷キャンパスではせたがや災害ボランティアセンター、多摩南野キャンパスでは多摩市社会福祉協議会の職員を招いてボランティア募集や各自治体での防災政策についての紹介がされ、防災には日ごろからの対策に加えて地域との連携が大切であることを学びました。

演習では、応急手当や搬送法といった傷病者ケアのほか、ロープワークや初期消火、火災時の煙体験、マネキンを使用したBLS(一次救命処置)など実践をともなう訓練も幅広く実施されました。災害時における要支援者への対応についての実習も行われ、学生らは車いす介助の実践を行い、支援者へは心身ともに思いやりの気持ちをもったケアが必要であるということを学びました。

夜間を通した宿泊実習も行われ、学生らはグループごとに分かれ非常食や避難所での生活を体験しました。学生らは、プライバシーの保護ができるよう仕切りを工夫して設置するなど限られた環境の中でいかに快適に過ごせるかというアイデアを膨らませました。

 

実習に参加した学生らは、このような幅広く多角的なプログラムを体験することで防災への知識?関心を深めるとともに、仲間との協力の大切さや思いやりの心の大切さなど今後の学生生活にも生かすことのできる貴重な学びとなりました。

  • 東日本大震災の事例を元に避難について学ぶ東日本大震災の事例を元に避難について学ぶ
  • ボランティアセンターを立ち上げるシミュレーションボランティアセンターを立ち上げるシミュレーション
  • 避難所運営ゲーム(HUG)避難所運営ゲーム(HUG)
  • 被災者ストレスケアでは積極的に意見交換被災者ストレスケアでは積極的に意見交換
  • 応急処置を体験応急処置を体験
  • 救急搬送法救急搬送法
  • 車いす介助車いす介助
  • ロープワークロープワーク
  • 初期消火訓練初期消火訓練
  • 煙ハウスで煙を体験煙ハウスで煙を体験
  • 宿泊実習での非常食づくり
宿泊実習での非常食づくり
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