ベトナムの首都ハノイにおいて、厚生労働省が所管する医療技術等国際展開推進事業の一環として、2025年1月8日から10日にかけて、ベトナム国家大学医科薬科大学に設置予定の救急救命士学科の教員となる現地医師を対象とした指導者研修を実施しました。
この研修では、開発途上国において病院前救急医療に関する国際協力の実績を有する防災?救急救助総合研究所石﨑貴准教授を中心に教育指導が実施され、救急システム研究科原山尋斗さん(修士課程1年)および澁谷亮介さん(修士課程1年)が実習補助にあたりました。
今回の研修は、2024年11月の指導者研修を受講した現地医師が中心となり、平素から救急医療に携わる国立病院や115救急センターの医師?看護師を対象とした新たな研修を実施しながら、前回の研修で得た経験と反省を基に教育を改善し、より質の高い救急救命処置に関する基礎実習に取り組みました。指導者としての役割を果たす中で自信を深めるとともに、多くの受講生の病院前救急医療に関する知識と技術の向上に尽力しました。
ベトナムでは、2024年1月1日に救急救命士に関する資格等が制度化され、2029年1月から資格試験が実施されることから、ベトナム国家大学医科薬科大学は、同国において初となる救急救命士学科を設立する高等教育機関となります。
今後も、救急救命士学科の設立支援や現地指導者の教育研修などを通じて、ベトナムにおける持続可能な質の高い救急医療体制の構築に貢献していきます。
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