Kokushikan Magazines Feature

就職活動に必要なことは「継続力」。向上心を持ち続け手に入れた夢への翼

経営学部経営学科4年 阿部誠士

阿部誠士さんは、幼いころから家族で海外旅行に行くことが多く、海外に親しみがありました。とくに海外に興味をもつようになったのは、9歳のころに訪れたカンボジアでのこと。日本とは異なる環境を目の当たりにしたとき「海外はこんなにも文化が異なるものなのか」とカルチャーショックを受けるとともに、「もっと海外で多くのことを学んでみたい」と好奇心が芽生えました。それから数年後、例年のように家族旅行でオーストラリアへいった際の飛行機で阿部さんの席がトラブルに見舞われてしまいます。そのときに助けてくれた方が、男性客室乗務員でした。阿部さんは、親切な対応に心から感動し、いつしか客室乗務員を志すようになっていきます。その後、国士舘大学への入学、1年間のカナダへの留学を経て客室乗務員という夢を叶えました。今回の就活体験レポートは、そんな阿部さんにどのようにして夢を叶えたのか、内定までのお話を伺いました。

就職先 航空会社(客室乗務員)
出身高校 東京都私立国士舘高等学校

留学しようと思ったきっかけはありましたか?

大学へ入学してしばらくは、黄金城电子游戏_澳门黄金赌城-【唯一授权牌照】の影響があり海外旅行ができないのはもちろんのこと、授業もオンラインになり大学に通学することすらできませんでした。その中で、自分自身を見つめなおす時間ができ、家族での海外旅行でのワクワクした経験を思い出し、「海外が好き」、「さまざまな国にいってみたい」という感情が改めて心の中にあることに気がつきました。そして、大学2年生になったころ「大学生のうちに本格的な留学に挑戦しよう」と決心しました。

ゼミの教室がある思い出の34号館6階にて

留学にあたりどのように準備を進めましたか?

まずは、毎日英単語を覚えることを自分に課しました。英語の勉強はとても楽しく、気がつけば、日中はオンライン授業とアルバイト、深夜にオンライン英会話教室のレッスンを受ける日々でした。しかし、なかなかすぐには結果が出ず、留学先の語学学校の入学最低基準ラインに届かずに落ち込んだこともありました。そこで、勉強の方法を一から見直したことでみるみるレベルが上がっていきました。この経験からも、英語の勉強の面白いところは、「すぐに結果が出なくても、積み重ねていけば成長できること」と実感しました。

帰国後はどのように就職活動に取り組みましたか

留学から帰国後、旅行?航空?観光系など海外と関わる企業に絞って就活に取り組み始めました。とくに、重点的に取り組んだことは「企業研究?企業分析」です。ホームページを隅々まで読み、分析を重ね、企業のニーズに自分がどのように貢献できるか思考を巡らせました。また、留学前に受験していたTOEICにも再挑戦し、845点と留学前の点数から大幅にスコアを伸ばすことができました。この点数で語学力に自信をもって就職活動に取り組めたと思います。

就職活動で生かせたことは何ですか?

留学での挑戦や英語の勉強を通して「継続力」が身についたことです。英語の勉強はすぐには結果が出ません。その点は、就職活動も同じであると考えます。継続して企業分析に取り組むこと、先を見据えた行動をすることなど、就職活動は長期戦です。また、多くの企業は、「長く働いてくれること」や「問題解決能力に優れていること」を求めていると感じました。留学へ挑戦したことで身についた「継続力」は、それらのアピールにもなり、就職活動に生かせたと実感しました。

留学先のカナダ?トロントの地図とともに

キャリア形成支援センターはどのように活用しましたか

初めて利用したのは留学後に応募したインターンシップの前でした。私が志望していた航空業界は、業務内容が似ているからこそ差別化することが難しいと苦戦していた時期でした。そこで、エントリーシートの書き方や企業分析のポイントについて徹底的にアドバイスをもらいました。その後、面接前には週3~5回ほど、キャリア形成支援センターに通いつめて面接練習を行い、印象に残る自己紹介、傾聴力と表情の作り方、面接官とのコミュニケーションの取り方を教わりました。そのようなサポートもあり、エントリーシートの作成や面接には自信をもって臨むことができました。

就職活動を控えている学生へアドバイスをお願いします

「分析」にフォーカスして挑んでほしいです。
まずは、自分が何をやりたいかを明確にする「自己分析」に取り組むことが大切です。現代は転職時代だといわれていますが、新卒の時期に将来を見据えることでしかできない挑戦があると感じます。だからこそ、就職活動や働くことへのやりがいを明確にできるように「自己分析」を徹底的に行うことが重要であると考えます。そのうえで、先述した「企業分析」で自身の将来へのイメージを広げていくことが大切です。そうすれば、就職活動や自分の将来がワクワクしたものになっていくと考えます。

将来はどのような人になっていきたいですか?

まずは、一人前に仕事ができるようになり、多くのお客様に愛される客室常務員になりたいです。
また、就職活動時には人事の方々と関わる機会が多くあり、あこがれを抱くようになりました。将来的には、そのような人材育成や人事に関わる部門の教官となれるように頑張りたいです!

2025年2月14日取材


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