2024.10.22

世田谷区立若林小学校「防災マップ」づくりに協力

世田谷区立若林小学校6年生が取り組む、地域防災の意識向上を目的とした「防災マップ」づくりに、政経学部?石見豊教授のゼミおよび「政治学B」を履修する学生が協力しました。同小と本学は昨年度から連携交流を進めており、今回は商店街の活性化に取り組む石見教授と学生らが初めて協力しました。

まずは児童との防災マップ作成に向け、石見ゼミの学生らが防災?減災教育に携わる文学部の小山拓志准教授から町歩きのポイントを確認。現地にも2回赴き精度向上に努めました。

企画を主導する石見教授(写真中央)
小山准教授によるワークショップ

  

  

10月4日に行われた町歩きでは、石見ゼミの学生らが児童らとともに地域を歩き災害時の危険箇所や避難経路などを調査。参加した学生は「商店街の防災への取り組みや、入り組んだ路地の危険性など、地域の子どもの目線だからこそ見えた新たな視点やまちづくりのヒントを見つけることができた」と振り返りました。

そして同10日には、若林小学校の体育館で児童らが町歩きで調べた危険箇所や気付いたポイント、写真などを持ち寄り、石見ゼミの学生と「政治学B」を履修する学生らがサポートし、防災マップを作成しました。児童からは「話がまとまらなかったとき、大学生の皆さんがアドバイスをくれたのでマップづくりがうまくいった」「大学生の話が面白くて楽しかった」などの感想が聞かれました。教員を目指す文学部教育学科の学生は「教員目線だけではなく行政目線で児童と接することで新たな学びが多くあった」と話しました。

学生が児童をサポートしながら町を探索
若林小体育館に集まり、みんなでマップづくり


石見教授は「近隣にありながら、普段あまり交流のない学生と地元の小学生が協働することにより、地域連携が深まり町を知る好機となった。また、今回ゼミ生だけではなく他学部の学生も多く参加し、学部横断型授業としても意義深いものとなったのではないか」と手応えを述べました。