
建学の精神を重んじ、国士舘が誇る学生ファーストの手厚いサポートで学びを支え、
社会が認める、教育と環境づくりを目指す
このたび国士舘大学の学長を拝命しました。
本学が100年有余にわたり継承してきた建学の精神と教育理念は、私学としての矜持を示すものであるとともに、国士舘の教育における到達目標でもあります。佐藤圭一前学長の尽力のもと、2024年に「全学共通教育科目」が開設され、その核となる自校教育「国士舘を知る」が必修化されました。学生は創立者柴田德次郎先生の人づくりへの思いや、建学の精神、国士舘の歴史を学びます。そして、4年間の修学を通して教育理念の四徳目「誠意、勤労、見識、気魄」を身につけながら、広い教養と豊富な専門知識、高い技能を備え、建学の精神「国を思い、世のため、人のために尽くせる有為な人材」を体現する「国士」へと成長していきます。
その学びを支えるのが、国士舘が誇る学生ファーストの手厚いサポートです。「人間味溢れる面倒見のよい大学」と言われる国士舘では、教職員が一人ひとりの学生を大切にし、学生たちが抱えている事情に寄り添い、修学の支援をしていきます。国士舘大学は、人を大切にし、共に歩み、共に成長していく文化に満ちています。7学部10研究科を有する総合大学である国士舘の学びには、多様な個性と活力がみなぎっています。所属する学部?学科?研究科で専門性を深めながら、興味?関心に応じて学びを拡大していく他学部?他研究科の科目履修も開かれています。学部と研究科との連携、分野横断的な研究活動やプロジェクトの遂行も可能です。国士舘大学ならではの総合大学の特性を活かした自分らしいオリジナルな学びを追究してみてはいかがでしょうか。
また、本学が全学的に取り組んでいる「防災教育」と「A I?データサイエンス教育」は、副専攻として誰もが履修することができ、これからの社会で役立つ知識の獲得と能力の開発につながります。またこれらの特徴を活かした本学独自の学際的なシンポジウムなどの行事も推進していきたい取り組みです。
社会人や留学生の受け入れも積極的に行っています。人は生涯、いつからでも学ぶことができますし、学びは人生をより楽しく豊かにすることができます。コロナ禍以降、オンライン技術が普及しましたが、一方で、対面で人と人が関わることの大切さも実感するようになりました。学生の皆さんには、海外や地域での交流?研修などにも積極的に参加し、学内外で人との出会いを大切にしながら、かけがえのない大学生活を有意義に過ごしてもらえればと思っています。
私たちは、学生や卒業生が心の底から「国士舘で学んでよかった」と思い、「国士舘を出た人なら信頼できる」と社会が認める、教育と環境づくりを目指しています。
略歴
- 1963年神奈川県出身
- 1986年横浜国立大学教育学部卒業
- 1988年横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了、1991年中京大学大学院体育学研究科博士後期課程単位取得、1994年博士(体育学)(中京大学)
- 1999年中京女子大学健康科学部助教授を経て、2006年国士舘大学体育学部助教授として入職し、 2009年体育学部教授。2019年学生部長(2019年から2023年まで、同年10月から2024年まで)、2023年国際オリンピック委員会オリンピック研究センター客員研究員(同年9月まで)、2023年学校法人国士舘評議員、2024年国士舘大学大学院スポーツ?システム研究科長、同年学校法人国士舘常任理事、2025年4月国士舘大学学長に就任
- 2014年から国際ピエール?ド?クーベルタン委員会(CIPC)副会長、2018年から国際フェアプレー委員会(CIFP)理事、2023年からウィメンスポーツ?インターナショナル(WSI)理事、2024年から日本ピエール?ド?クーベルタン委員会委員長、2021年からNPO法人ローンボウルズ日本理事など
- 2021年ヴィケラス賞(国際オリンピック史家協会)受賞
- 2022年日本スポーツとジェンダー学会功労賞(日本スポーツとジェンダー学会)受賞
- 専門はスポーツ史?スポーツ倫理