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2025.04.10

解体予定の地域交流文化センターで警視庁と合同の「パートナーシップ救出救助部隊合同訓練」を実施しました

本法人は、国士舘キャンパス環境整備事業に伴い解体予定の建物を使用し、警視庁と合同で「パートナーシップ救出救助部隊合同訓練」を実施しました。

訓練は世田谷キャンパスの地域交流文化センターとその敷地一体で行われ、本学から学生約20人、世田谷区職員と周辺町会の近隣住民約20人が参加しました。
はじめに爆発物発見時の対処要領として、警視庁警備部警備第二課爆発物対策係の警察官が身近に潜む爆発物の危険性について講義形式で解説しました。

その後、警備犬との合同展示訓練が行われ、学生のほか近隣住民も参加し、災害発生後に建物内に要救助者が残されている想定で救出訓練を実施しました。警備犬が嗅覚で要救助者の居場所を特定し、警察官と共に扉を破壊する訓練が行われたほか、警備犬の日ごろの訓練の成果を披露し、参加者らは熱心に見学しました。
また、室内での救出救助訓練では、ハンマーやバール等を用いて壁に穴をあけ破壊する訓練やドアをこじ開ける訓練が行われ、災害発生時に備える実践的な活動となりました。

参加学生は「災害時は警察の手が回らない可能性もあるので、今回の学びを生かして周りの人と共助していきたい」「適切な知識と道具があれば自分たちでも壁などを破壊して救助できることを実感した」と感想を述べました。

閉会式では、北沢警察署の寺野彰署長が「警察官を含め、破壊訓練ができる貴重な機会となった。思ったほど簡単には救出できないことを身を思って体験できたと思う。警察が現場にかけつけるまでの自助、共助の動きを災害時に役立ててほしい」と述べました。また、本法人の水戸部真由美総務部長が「今日学んだことを生かし、災害発生時には大いに貢献してほしい」と述べたほか、近隣住民に対し今年度より開始となる、本整備事業へ理解を求めました。

合同展示訓練の様子
警備犬訓練の様子
壁を壊す訓練に取り組む学生
バールを用いてドアをこじ開ける訓練を行う学生