国士舘アスリートへの総合的な支援の観点から、競技強化、倫理?教育、安全?安心等を含む「KOKUSHIKAN Athlete Total Support」を実施しています。国士舘スポーツプロモーションセンターでは、4つのWGを設置して事業を進めています。
01 競技力向上トップアスリート育成WG
フィットネスチェック
"世界で活躍する学生アスリートやサポートスタッフを育てる"
指導者及び研究者による測定評価チームを編成し、フィットネスの諸要因についてスポーツ科学の側面から調査?測定を実 施し、競技力向上に役立つデータや知見を提供しています。
対象クラブ及びフィットネスチェック項目一覧
フィットネスチェック項目一覧
Lab. test
種目 | 目的 |
---|---|
形態計測 | 形態 |
身体組成 | 身体組成 |
組織横断面積(MRI) | 筋形態 |
筋厚?脂肪厚 | 筋形態 |
等速性筋力(膝進展屈曲?股関節進展屈曲?体幹回旋、進展屈曲) | 筋力測定 |
最大酸素摂取量 | 有酸素性持久力 |
乳酸カーブテスト | 有酸素性持久力 |
全身反応時間 | 調整力 |
動的バランス | バランス能力 |
Field test
種目 | 目的 |
---|---|
握力 | 最大筋力 |
背筋力 | 最大筋力 |
跳躍(垂直跳び、 CMJ、SJ、RJ) | 無酸素性パワー |
メディシンボール投げ(前方?後方) | 無酸素性パワー |
30m走 | 無酸素性パワー |
30秒上体起こし | 無酸素性持久力 |
20mシャトルラン | 有酸素性持久力 |
YOYOテスト | 有酸素性持久力 |
反復横跳び | 敏捷性 |
長座体前屈 | 柔軟性 |
1RM(SQ、ベンチ) | 筋力測定 |
5秒全力ペダリング | 無酸素性パワー |
30秒全力ペダリング | 無酸素性持久力 |
マックスランプペダリングテスト | 有酸素性持久力 |
実施体制及びトレーニングサポートサイクル
フィットネスチェック実施にあたり【1】の体制を組み、マネジメントスタッフを中心に各クラブ指導者?担当者、測定スタッフ、ストレングス&コンディショニングコーチ等と連携し、適切なトレーニングや目標値の設定で学生アスリートを サポートしています。また、測定スタッフにはスポーツ科学を研究している学生及び大学院生を積極的に採用し、【2】のようなサイクルで学生アスリートの競技力向上とサポートスタッフの育成に並行して取り組んでいます。
【1】フィットネスチェック実施体制図
【2】フィットネスチェック-トレーニングサポートサイクル
コンディショニングチェック
ONE TAP SPORTSを用いて、障害?外傷、月経記録等を含むコンディションチェックを実施し、ピーキングや障害予防に活用し、学生アスリートをサポートしています。
ONE TAP SPORTS利用状況
クラブ数 | 利用人数 | 利用目的 | 利用機能 |
---|---|---|---|
2クラブ | 162名 | 運動負荷モニタリング | トレーニング |
6クラブ | 308名 | コンディションモニタリング | コンディショニング |
1クラブ | 77名 | 食事管理 | ニュートリション |
3クラブ | 73名 | 月経記録 | 月経記録 |
2クラブ | 59名 | 障害?外傷データ蓄積 | インジュリー |
7クラブ | 395名 | フィジカル測定データ蓄積 | フィジカル |
今後の展開
【1】フィットネスチェックのデータ共有及び見える化の推進
フィットネスチェックのデータを一元管理し、学生アスリート、指導者、マネジメントスタッフ等、それぞれが役割に応じて気軽にアクセスし、現状を確認できるデータ管理システムの構築を目指します。
【2】栄養サポートの充実
高タンパク質メニューや計画的で効果的な減量メニューの提供に加え、トレーニング後の栄養補給に最適な栄養補助食 品の提供等、栄養サポートの充実を目指します。
【3】映像?情報技術を活用したサポートの推進及び人材育成
映像を用いたリアルタイム分析等が常設された体育館?グラウンドを整備するとともに、それらの技術を分析?活用でき る人材の育成を目指します。
02 安全?安心WG
安全?安心の取り組み
国士舘スポーツプロモーションセンター安全?安心WGでは大学スポーツの安全?安心の確立に資するプラットフォーム構築事業を行い、スポーツフィールドの模範となる医療サポートを提供します。
大学スポーツの安全?安心の確立を資するプラットフォーム構築事業
サポート国士舘アスリート
メディカルサポート
キャンパス内での部活動中(課外活動中)の事故?怪我等に対応するため、地域医療機関の協力体制の下、学内(多摩キャンパス)で救急救命士の常駐によるメディカルサポート体制を構築し、受傷した学生アスリートの救命及び症状 の悪化軽減(早期競技復帰)を図っています。また、キャンパス内で開催される試合において、救護活動やAT関連のサポートを行い、安全?安心かつ充実した試合が開催できるようサポートしています。
アスレティックトレーニングサポート
国士舘スポーツ協議会指定クラブの活動(練習や試合)をATの観点から、怪我の発生予防、再発予防、怪我からの早期競技復帰をサポートしています。
学生アスリート トップアスリート
ビーチバレーボール
公益財団法人日本バレーボール協会及び一般財団法人全日本大学バレーボール連盟から依頼を受け、大学選手権大会、全日本選手権(ビーチバレージャパン)の救護活動を行っております。
ラグビーリーグワン
ラグビーリーグワン所属の「クボタスピアーズ船橋?東京ベイ」及び「リコーブラックラムズ東京」の2チームにメディカルサポートを実施しています。「クボタスピアーズ船橋?東京ベイ」では、選手がプレイ中に怪我した際に搬送する 選手救護と、観客や運営スタッフの安全を確保するための救護活動を実施しており、医療全般で大会運営をサポートしています。
教育スポーツファーストレスポンダー(SFR)プログラム
スポーツ競技の試合や部活動において、選手に発生した急性の疾病?外傷に対し、医療従事者、救急隊 に引き継ぐまで初期対応?応急手当てを行う人材を育成するプログラムを行っております。
エマージェンシーアクションプラン(EAP)プログラム
アスリートが試合中又は練習中に傷病等を負った際、スポーツ関係者が適切な行動を取るために、チェックリストに当たる緊急時行動計画(Emergency Action Plan)の講習会を学内スポーツ系クラブに対して行っております。
学生アスレティックトレーナーチーム
学生アスリートを支える人材「学生アスレティックトレーナー」を育成し、各クラブへ怪我予防プログラムの作成やリコンディショニングのサポート等を行い、クラブのニーズに応えられる体制を構築しています。
研究スポーツ傷病レジストリ
スポーツ中の傷病?処置等の情報を一元的に収集?解析するシステムを確立し、科学的知見に基づき、スポーツ外傷?障害の予防、スポーツ現場の安全?安心と確保を図り、アスリートの競技力向上を目指しています。
連携クボタスピアーズ船橋?東京ベイ フレンドシップ協定
相互の連携?協定を通じて、学生教育および研究並びに地域スポーツクラブの発展を図り、両者の発展に資することを目的に、クボタスピアーズ船橋?東京ベイと協定を締結しました。 この協定に基づき、ジャパンラグビーリーグワンに所属するクボタスピアーズ船橋?東京ベイの公式戦(2022-2023シーズン)のうちホストゲームである試合に本学の医師や救急救命士、学生アスレティックトレーナーチーム所属の学生を派遣し、選手の担架搬送や医務室運営、観客?大会関係者などの救護活動を行っています。
多摩丘陵病院 メディカルサポート協定
医療法人社団幸隆会の多摩丘陵病院(町田市)とメディカルサポートに関する協定を締結し、本学キャンパス内で傷病などが発生した場合に同病院が可能な限り受け入れ等のサポートを受けています
東京都と大学との共同事業
「共生都市東京にスポーツ事故ゼロの安全?安心な環境を提供する~ 2020 TOKYOオリンピックのレガ シーとしてスポーツファーストレスポンダーを育成~」黄金城电子游戏_澳门黄金赌城-【唯一授权牌照】4年3月28日付で「東京都と大学との共同事業」に採択され、本事業では、本学のスポーツ救護の実績を基に救護マニュアルを作成し、多様性に配慮した安全?安心な救護体制の構築を図るとともに、DXやVRを活用した育成プログラムや教育教材を開発することで、スポーツのレガシーを支えるスポーツボランティアの育成を推進します。成果物は、ウェブ公開や都内高校?大学生への講習会開催などを通じて都民に還元しています。
03 スポーツ倫理?人格形成?キャリア支援WG
スポーツ倫理?教育プログラム
大学スポーツを通じて、社会に貢献しうる人材育成を目的として、学生アスリートの倫理観形成のための教育プログラム「真の学生アスリートを目指して」を開発しました。プログラムは初年次学生向け、上級生向けの2種類を開発しe-ラーニング?システムを用いて運用しています。
上級生向けのプログラムでは、ケース?スタディの設問を増やし、上級生としてのあり方、学生生活に余裕が出てきた際に陥りやすい状況、就職等の上級生ならではの問題等を想定し、正しい判断ができるようにするプログラムとなっています。
スポーツカウンセリング
学生アスリートの競技力向上?実力発揮に必要な心理スキルの習得、心身の健康や人格的成長を図ることを目的として、日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング指導士の資格を持つ相談員がメンタルトレーニング、メンタルヘルス、カウンセリングなどのサポートを行っています。
スポーツを通じたSDGs国際プロジェクト
国士舘大学は、国連が採択した「持続可能な開発目標 (SDGs)」にスポーツを通じて取り組む、ヨーロッパ非政府スポーツ機構青少年部門(ENGSO Youth)の国際プロジェクトにアジアから唯一参画しました。
このプロジェクトでは、オリンピック?パラリンピック、ユースオリンピックの開催都市(東京?ダカール?パリ)を結んで、アジア?アフリカ?ヨーロッパの3大陸から参加者が集い、スポーツを通じて持続可能な開発を推進できる若者の指導者育成と学生の交流事業を行いました。
-
2022 5月
ダカール青年交流会(セネガル/ダカール)
セネガル共和国の首都?ダカールで開催され、本学の学生?教職員8名のほかENGSO Youth、ハンガリー体育大学、セ ネガル?オリンピック?スポーツ委員会、スポーツ?アンド?シティズンシップ(フランス)の5団体?40人が参加。
-
2022 9月
東京研修会、ジョブシャドウイング(日本/東京)
東京?国立オリンピック記念青少年総合センターで開催し、本学の学生?教職員6名のほか、ENGSO Youth、ハンガリー 体育大学、セネガル?オリンピック?スポーツ委員会、スポーツ?アンド?シティズンシップ(フランス)の5団体?約40人 が参加。研修終了後、参加者9名が個々の研究テーマに基づきジョブシャドウイング活動を実施。
-
2022 11月
国内普及活動「スポーツとSDGs!?」学園祭イベント(日本/東京)
研修で学んだ内容を基にスポーツを通じたSDGsの取り組みを広く周知し普及させるため、本学の学園祭(世田谷、多 摩)で研修報告会、アイデアツリー作成のイベントを実施。
-
2022 12月
パリ総括会議(フランス/パリ)
フランス?パリにて各研修会の成果や各国での普及活動の報告等、本プロジェクトの総括を実施。
04 事業開発?マネジメント?マーケティングWG
国士舘スポーツチャンネル
スポーツの映像コンテンツを制作し、3キャンパス(世田谷?町田?多摩)に設置したデジタルサイネージ及びYouTubeチャンネルで映像を配信しています。本学の公式メディアでありながら、制作から編集まで、学生主体で発信することにより、学生のコミュニケーションスキルを鍛えるとともに、クラブの意識改革を図り、観てもらうスポーツへの転換を促進することを意図しています。
地域住民を対象としたスポーツ講座
本学のスポーツ施設を会場として、幅広い年齢の方が受講できるスポーツ講座を実施しています(柔道、剣道、空手道、シンクロナイズドスイミング、新体操、レスリング、相撲など)。
国士舘アスリートプログラム
「国士舘アスリートプログラム」は、国士舘スポーツ協議会指定クラブの部員を対象に、クラブ横断型でスポーツに関わる内容を提供する"学生アスリートの育成プログラム"です。
問い合わせ先
窓口 | 国士舘スポーツプロモーションセンター事務室 |
---|---|
TEL | 03-5451-8112 |
j.kspc@kokushikan.ac.jp |