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2025.03.28

建築学系の本間悠暉子さんが第95回日本建築学会関東支部研究発表会において若手優秀研究報告賞を受賞

位田研究室の理工学部建築学系4年生?本間悠暉子さんが3月、位田達哉准教授と連名で発表した2024年度第95回日本建築学会関東支部研究発表会において、「若手優秀研究報告賞」を受賞しました。

2024年度(第95回)関東支部研究発表会

主催 日本建築学会関東支部
日時 3月5日(水)
場所 横浜国立大学 理工学部講義棟A

発表時間15分(発表12 分、質疑 3分)

研究標題

3D プリンタを用いた木粉?PLA樹脂複合材の製造方法に関する研究 第2報 木粉とPLA樹脂の簡易的な製造方法の検討および熱履歴が引張強さに及ぼす影響

著者

本間悠暉子(国士舘大学)、位田達哉(国士舘大学)、梅津信二郎(早稻田大学)、高口洋人(早稻田大学)、宮津裕次(東京理科大学)、脇田健裕(早稻田大学)、穂積佑亮(東京理科大学大学院)、銅木彩人(早稻田大学大学院)

本間さんの発表が、日本建築学会関東支部研究発表会において優秀な研究発表を行った若手研究者として表彰されました。「独創性」「萌芽性」「発展性」「有用性」の4つのカテゴリーの評価において、満30歳以下の応募者の上位10%以内と評価され、今回の受賞に至りました。

本研究では、授業などで排出される木くずや廃材を粉末状にし、3Dプリンター用材料であるPLA樹脂と混合することで、新たな複合材料の開発について発表しました。この複合材料は、従来の3Dプリンター用材料と同等の強度を持ちながら、木材の風合いを生かした独特の質感を持つことが特徴です。

本間さんは研究において、材料の混合比率や3Dプリンターの印刷条件など、試行錯誤の連続だったといいます。特に、木材粉末とPA樹脂を均一に混合することが難しく、何度も実験を繰り返し研究結果をまとめ、今回の研究発表に至りました。

発表は1人で登壇するということもあり、当日の発表時間を考えてプレゼンテーションの練習を幾度となく繰り返したといいます。その甲斐があり、発表当日は慌てることなく質疑応答までしっかり成し遂げ、今回の受賞となりました。

(左から)位田准教授、本間さん

本間悠暉子さんのコメント

まさか自分が受賞できるとは思っていなかったので、本当に驚きました。研究成果が評価され、大変光栄に思います。発表の順番が一番最初だったので、あまり良い評価は期待していなかったのですが、まさかこのような賞をいただけるとは…!

位田達哉准教授のコメント

本間さんは、2年生の頃から研究室の手伝いに参加してもらいましたが、いつも積極的に研究活動に取り組んでくれていました。3年生からは、本格的に研究に取り組み始め、夏休みも大学に通い、実験に没頭していました。そして、目標を定め、計画的に研究を進め、実験の計画からデータ収集、解析、論文の作成まで、すべて一人でやり遂げました。今回の受賞は、その努力と成果の賜物だと思います。本当によく頑張りました。

今回の受賞を機に、さらなる活躍を願っています。