法学部に進学しようと思った理由を教えてください。
受験生の時に一番譲れなかったポイントは、公務員に強い学校であることでした。当時は教員になることも視野に入れていたので、教育学科以外でも教員免許が取得できることも選んだ理由の一つです。法学部を志望したのは検察事務官の仕事にあこがれがあり、そこから法律の世界をもっと知りたいと思ったからです。また、法律の分野は高校まででほとんど習ってこなかったので新しいことを知りたいとも思っていました。法律学科を志望したのはさまざまな法律を包括的に学べるのではないかと考えたからです。第一志望校ではなかったのですが、今はこの大学に来てよかったと思っています。
将来の夢やビジョン、取得したい資格など、学部で成し遂げたいことを教えてください。また、そのために取り組んでいることがあれば教えてください。
法学部には警察官、消防士を志す学生が多く在籍しています。目標に向かってまっすぐ頑張る彼らの姿を見て将来は、警察行政職員や検察事務官など、国や地域の安全を守る人を支える職に就きたいと考えています。
そのため、刑事司法に関わる授業をメインに履修していて、特に興味深いと思った授業は「刑事訴訟法」です。ゼミの先生が参加している刑事司法の世界を中高生に知ってもらうイベントや、学内で行われる模擬裁判などにも参加しました。また、自分がどんな職業に就いたとしても、そこで得た知識、経験をこれから社会に出る子どもたちに還元できたらいいと考えているので、セカンドキャリアとして一年次から教職も履修しています。
学年を重ねることで、どのような成果、成長を遂げ、ステップアップできていますか。
法学部では三段論法という説明方法を一番最初に習い、授業内でもよく登場します。根拠を明確にすることで筋の通った意見を主張できるようになるのですが、教職の授業で意見文をまとめるときやオープンキャンパスで学校生活について説明する際に、わかりやすくて納得がいくと言ってもらえることが増えました。自分では気づかないうちに自然に説明や主張がうまくできるようになりました。言いたいことがまとめられると、何を聞いたら相手が答えやすいかもわかるようになります。自分から話しかけたり人前で発表することは苦手だったのですが、最近は以前よりも緊張しなくなりました。コミュニケーション能力は向上したと実感しています。
研究室?ゼミではどのような活動を行っていますか。
吉開多一ゼミでは刑事司法の流れと警察官の職務について深く学びます。警察官の職務はすべて根拠となる法律が存在します。どのような法に基づいて行動し、何を目的としているかを考えます。そして精神的な面でもどういった心構えが必要なのか、話し合い活動を行いました。
2年の後半から3年の前半にかけては模擬裁判を行います。一つの事件を取り上げて、事件発生から被告人の判決が下るまでの間に警察、検察、裁判所では何をするのかを事件記録教材を用いて学びます。吉開ゼミのOB.OGには現役警察官の方も多くいらっしゃいますし、吉開先生は元検察官ということもあり法曹界や国税官の方ともお知り合いで、実際に現場で活躍なさっている方々に直接お話を聞く機会が多くあります。実際に現場を知っている人にお話を伺うと自分で情報を集めるだけではわからないものを得られるので、いつも良い刺激をもらっています。
国士舘大学に進学して良かったという点を教えてください。
国士舘に通う学生は目標を持っている人が多いように感じます。まだ見つかっていなかったとしても、見つけるために、見聞を広めるために、なんにでもチャレンジしています。そしてこの大学には頑張る学生をサポートしてくれる制度、教職員、先輩方、仲間がたくさんいます。目標はあるのにプロセスが分からない、そういった悩みに答えてくれる環境があることがいいなと思っています。
そして規模の大きい総合大学なので、自分とは違うタイプの人とも関わる機会があります。自分にない思考、価値観、視点を知ることで物事を多角的に見られるようになったと思います。そして、他人を知ることで人にやさしくなれたと考えます。教職の授業では学部を超えて交友関係が広まりました。また、部活動に所属していると学部学年性別に関わらずたくさんの縁ができます。私は杖道という少々マイナーな武道部に所属していますが、長い歴史を持つ大学だからこそここでしか出会えないものに出会えたなと実感しています。
国士舘大学をめざす受験生へのアドバイス、メッセージをお願いします。
頑張れる環境がある大学です。私は進学して後悔していません。受験は自分と向き合う場面ばかりで、逃げたくなるほど辛いこともあると思いますが、合格点を取ることと同じくらいその大学に行きたいという気持ちが大事になってきます。自分を責めすぎず、自分に素直に頑張ってください。
掲載情報は、2023年のものです。