海外に出て学ぶ時に、現地の方に、「何か日本の文化を教えて」と、言われることがたくさんあります。そんなとき、みなさんは何をされますか?
海外に行くと、自分たちが生まれ育った文化が意外と身についていないことに驚きます。留学生の方も、同様ですね。そのため、留学をする前に、21世紀アジア学部では、日本の伝統文化を学ぶクラスがあります。お茶、お花、琴や三味線。その中の授業の一つ華道では、年に一度、次期お家元である池坊由紀(専好)先生(国士舘大学客員教授)がお越しくださり、直に学生の手を取るようにして、ご指導をしてくださいます。そんな贅沢な時間を今年ももつことができました。
およそ1400年前、聖徳太子が創建したと伝えられる六角堂が京都の中心にあります。その池のほとりに住んでいた僧侶が、六角堂の仏前に花を献じていました。その僧侶はやがて池坊(いけのぼう)と呼ばれるようになり、この六角堂からいけばなが広まってゆき、いけばな発祥の地として呼ばれるようになります。この池坊中興の祖である専慶が花の名手として、歴史上の記録『碧山日録』に初めて登場するのが1462年です。ここから数えて、560有余年の間、脈々と華道が日本各地へ、そしてアジア、世界へと広がっています。
授業の後は、華道実習室のお隣にある茶道のお茶室で、中山雅之学部長もご相伴にあずかり、泉水祐子先生からお茶を頂戴しました。
21世紀アジア学部で、日本の伝統文化を楽しく身につけ、海外で学び、みなさんの将来の可能性を広げ見るのはいかがでしょうか。
池坊由紀(専好)先生
紫雲山頂法寺(六角堂)副住職、一般財団法人池坊華道会 副理事長、大阪?関西万博シニアアドバイザー、国士舘大学21世紀アジア学部客員教授。
hana an 池坊 https://hanaan.net/info/276468
「いけばな池坊 550年祭記念特別展リーフレット」
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![池坊由紀(専好)先生と中山学部長](/faculty/images/c8d9387619f108bd8fccde9146300373189c1488.webp)