文学部地理学校教室案内 電子カタログ
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首都大学東京都市環境学部地理環境コース卒業、同大学院都市環境科学研究科(地理学専攻)、京都大学大学院アジア?アフリカ地域研究研究科、博士(地域研究)。京都大学アフリカ地域研究資料センター研究員、東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター研究員を経て、2020年より国士舘大学文学部教員。講師。主な業績に『争わないための生業実践―生態資源と人びとの関わり(分担執筆)』など。趣味は自転車で各地を回ることやキャンプなのですが、いまは育児奮闘中のため、しばらくはお預けになりそうです。桐越研究室桐越 仁美 講師 KIRIKOSHI Hitomi 西アフリカのニジェールとガーナの2か国を対象に、人びとの生活や交流について研究しています。私が調査の軸にしているのは、コーラ(コーラナッツ)という嗜好品の交易です。コーラは初期のコカ?コーラの原料でもあります。西アフリカの環境がどのように人びとの生活に影響をおよぼし、地域間や民族間の交流を生み出しているのかを、コーラの商人や生産者、消費者の実践から明らかにしようとしています。調査では、農村に数か月間住み込み、村人とともに生活します。同じ食事をとり、一緒に農作業や家事などの仕事をし、彼らの言葉を学び語り合うなかで、現代西アフリカの実情を詳細に描き出すことを目指しています。また近年は、西アフリカから東アジアに来ている商人たちにも着目しています。中国の商人や日本の企業といかにつながり、取引における信用を確立していくのか、その過程を明らかにしたいと思っています。 私の専門はアフリカ地域研究で、その地域の特性を多角的に明らかにする手法を用います。気象観測やGISを用いた分析、植生調査、土壌分析、聞き取り調査、参与観察、統計データ分析、歴史文献を用いた調査と、研究になんでも取り入れる「なんでも屋さん」です。私自身もまだまだ吸収したい/しなければならないことがたくさんありますので、学生のみなさんとともに学んでいきたいと思っています。少人数のゼミで、教員と学生とのコミュニケーションを深めながら議論や研究が行われます。四年間の学習、研究の成果を「卒業論文」としてまとめることにより、高度な専門知識を身につけることができます。研究室ってどんなとこ?13Laboratory

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