災害時の復旧活動に不可欠な小型重機の操作技能を身につけるため、「小型車両系建設機械(整地等)の運転業務に係る特別教育講習会」が5月31日(土)と6月1日(日)の2日間にわたり多摩南野キャンパスで開催され、2日間で合計11名の学生?教職員が参加しました。
本講習会は、一般財団法人日本笑顔プロジェクトの協力のもと、本学防災?救急救助総合研究所の浅倉大地講師に加え、同プロジェクトの田邉和義氏を講師として迎えて実施されました。講習は午前?午後の二部構成で行われ、機械装置の説明に続き、受講者は走行?掘削?整地など、多岐にわたる操縦技術を習得しました。
講習後、田邉氏は「皆さんは本日、“初心者マーク”を受け取ったと思ってほしい。被災地で土砂をすくえるようになるには、まだまだ練習が必要だと実感したのではないか。今後、仲間を増やしながら、さらに技術を磨いていってもらえたら嬉しい」とコメント。
また、浅倉講師は「これで終わりではない。資格を“使えるもの”にするためにも、さらにスキルアップを図ってほしい。今日の経験を周囲にも伝え、仲間を増やしていってほしい」と語り、受講者の今後の成長と実践を後押ししました。
受講者からは「災害時に小型機を操縦出来たら何かで役立てると思い参加した。難しかったが、ペーパードライバーにならないよう練習していきたい」「国士舘にこのような素晴らしい講習があることに感激した。1回限りではなく、さらに活動を広げて仲間が増えたらいいなと思った」などの感想が聞かれ、講習を通じて災害対応への意識や技能習得への意欲が高まった様子がうかがえました。
災害が頻発する日本においては、被災後の復旧作業は時として個人の手に委ねられることも多いとされています。重機1台で100人分の作業ができるとされる小型パワーショベルは、昨年の能登半島地震をはじめとする災害現場で大きな力を発揮しました。
国士舘大学では、学生が在学中から災害支援の手段として重機に親しみ、資格を取得することで、卒業後の進路や社会貢献にも役立ててほしいとの思いから本講習を企画しています。4年生の総合大学が主催する形で、小型車両系建設機械の特別教育を実施するのは全国でも初めての試みです。災害時に対応できる人材の育成を目指しており、今後は在学生?教職員はもちろん卒業生等も含めた形で資格取得やさらなるスキルアップを目的とした実地講習会?訓練の実施を検討していきます。
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